化学系就活弱者のための就活

19卒の国立大化学系大学院生が新卒就活について思うことを書いていきたいと思います。就活強者ではなく、就活弱者の立場から書いていくつもりです。

就活解禁に伴い、まず書いておきたいこと

就活解禁から三日たちましたが、それに伴い、まず最初に書いておきたいことが3つかあります。
一つ目は今年も引き続き売り手市場ですが、それは全業種・全職種を平均した場合であって人気業界や企業、職種に入りやすいというわけではないということです。リクルートワークスによれば2019年度の大卒の有効求人倍率は従業員数が5,000人以上企業では0.37倍と売り手市場であるにもかかわらず過去最低となっています。
https://www.works-i.com/pdf/180426_kyujin.pdf
この倍率は転職者も含んでいる可能性もあるので新卒だけで見ればさらに低いかもしれません。筆者が知り合った方で大手電機メーカーの研究職に内定をいただいた方がいたのですが、その方が言うには研究職は募集定員に達していないらしいです。おそらくこういった大企業はバブルの時の反省を生かして人手不足だからといって無計画に採用するのではなく、きちんと候補者の適性を見極めてとるべきかどうかをよく判断しているのだと筆者は予想しています。つまり、ただ単に採用予定人数を満たすことを目的とするのではなく。自社に入って活躍できる人材ならばとるというスタンスは人手付属であっても崩していないのだと思います。
二つ目は大手就活サイトが主催する合説は参加すべきではないということです。こう言った合説はFランから東大まで非常に幅広いレベルの学生が参加するため玉石混交で非効率です。それよりも大学が主催する合説に参加すべきです。大学が主催しているのでその大学を取る意思のある企業やその大学のOB・OGがいる企業がほとんどなので圧倒的に効率がいいからです。また、中にはその会社単独で開催する説明会やOB・OGが酸化する懇親会を大学内で開く企業も多いです。こう言った機会は逃さずに参加し、積極的に質問しましょう。やはり、OB・OGの方は多かれ少なかれ自分の大学に対して思い入れ枯れ、後輩の力になりたいという意識が強いです。
三つ目は、化学系は就活のフィールドにおいては機電系の学生と比べて不利だということです。これは機電系のほうが、需要が多いからです。まず、第一に世の中にある化学系が主役である化学・素材メーカーよりも機電系が主役である機械メーカーや電子機器メーカーなどのほうが、数が多く、採用人数が多いからです。さらに化学素材メーカーであってもプラントや工場の機械などを取り扱う生産技術といった職種は機電系のほうが有利だからです。
とにかく化学系理系院生だからといって就活は余裕だとは思わず気を引き締めて就職活動に取り組んでほしいです。